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シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精 【52】 [角川ビーンズ文庫]
お知らせ
時間の都合上、傑作選は取りやめることになりました。
これからは1週間に1回の更新を、無理なく目指していこうと思います。
【先週の答え】
『初恋マジカルブリッツ』
『銀盤カレイドスコープ』
『よくわかる現代魔法』
『紅』
『ドラゴンクライシス!』
『鉄球姫エミリー』
『パーフェクト・ブラッド』
『迷い猫オーバーラン!』
の順番!
ストーリー:4
キャラクター:7
世界観:7
文章:5
イラスト:6
意外性:3
オリジナリティ:4
見せ場:5
演出・構成:5
セリフ:6
シリーズ総点:52
点数に現れない魅力がたくさんある作品でした。点数のつけ方を見直す必要があるようです。
シュガーアップル・フェアリーテイル。噂はかねがね耳にしていた少女向けシリーズ。このたび、やっと手に取ることができました。
特別な祝い事などに使われる【銀砂糖】。生命をも司る銀砂糖を、最高の手腕で細工する【銀砂糖師】を目指して努力する少女・アンが、王都の品評会に向かうところから始まる物語。
この少女アンが理屈抜きに優しいんです。蔑視される立場の妖精を助けたり、妖精にとって命にも等しい片翅を交渉材料に護衛として従えたシャルにも命令できず、「甘い」とバッサリ切られたり。
説明的な過去や理屈がないシンプルな主人公・アンがこの物語を引っ張る。特殊な能力なんて何もない、母の跡を継ごうと決めた少女がいろんなものを見て、恋をする。それだけの話がとても楽しく感じられます。
妖精を使役といっても、片翅を人間に持たれることは、妖精にとって死の恐怖すら感じること。「優しい」アンはシャルの片翅を盾に命令を下すことも出来ず、シャルはそんな彼女をバカにしてばかり。
けれど実は、お互いに何かしらの第一印象を抱えていて、それがどんどん大きく膨らんでいく機微がかなり書き込まれています。
激しい戦闘の代わりに繊細な心情を、野望に息巻く言葉の代わりに淡い恋心をたっぷり詰め込んだ、それこそ砂糖菓子のように甘苦いストーリー。児童書のようで、その実きちんと少女物語。
ストーリーの起伏こそ少ないものの、安心して読めるシリーズになってくれそうです。ファンタジーって、やっぱりこういうものだよなぁ。
タグ:51~60
【傑作選】サクラダ・リセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY 【その1】 [角川スニーカー文庫]
皆さんは「QMA」というアーケード型クイズゲームを御存じでしょうか。シリーズは第8弾を迎え、収録問題は16万問。僕もここ3年ほどプレイしています。
様々な形式でクイズに答えていくQMAですが、「検定問題」という、あるジャンルに絞った問題を25問解いていくという形式のゲームがあるのです。
この間久しぶりにゲームセンターへ行くと、何とその検定の中に「ライトノベル検定」なるものが設置されていたのです。これはやらないわけにはいきません。
結果。4回ほどプレイしてハイスコアは4000超。これは4万人超の参加者の中で3ケタに入るくらいの成績でした。
まぁ順位はさておき、その問題がなかなか面白いんですよ。入間人間の最新作「トカゲの王」や「魔法科高校の劣等生」まで収録されていたのは驚きでした。
その中でも、もっとも手強かった問題を出題します。並び替え問題ですが、本番は3択でした。ただ選択肢のランダムも加えての問題なので、選択肢が大変なことに。
【次のスーパーダッシュ文庫のライトノベルを第1巻が刊行された順に選びなさい】
『紅』
『初恋マジカルブリッツ』
『パーフェクト・ブラッド』
『銀盤カレイドスコープ』
『迷い猫オーバーラン!』
『ドラゴンクライシス!』
『鉄球姫エミリー』
『よくわかる現代魔法』
答えは次回の傑作選で。
「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」―世界を三日分巻き戻す能力をもっており、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが…。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。
ストーリー:9
キャラクター:8
世界観:8
文章:7
イラスト:7
意外性:5
オリジナリティ:5
見せ場:7
演出・構成:8
セリフ:10
シリーズ総点:74
1~3巻まで読了しましたが、ここでは1巻を中心にご紹介。
これは本当に面白い。次の巻を手に取るたびに、前の巻を読み返すたびに愛着が増してくるようなシリーズです。
恐らくこれはどの巻でも同じと見ていいのか、とにかく前半は冗長。ケイと美空を取り巻く謎を明かすこともなく、舞台の土台をせっせと固めている感がどうしても否めません。途中、どこか既視感のあるキャラクターを適度に織り交ぜつつ、ひたすらせっせと土台作り。
その退屈な作業の中で光るのは、やはり文章ですかね。時間を巻き戻してしまう「リセット」他、割と文章に起こすのが面倒な能力が登場するこの作品ですが、実際は驚くほど読みやすい。ケイ視点の三人称はとても独特の視点を持っていて、これだけあれば飽きないなぁというくらいには読ませてくれます。
しかし、巧みな文章で僕らの期待を最高まで持ち上げた後。あまりにも鮮やかな伏線回収が展開されます。
伏線と気づかせない伏線の回収と同時に、次回への伏線をしっかりと張り直す。いやぁ新人じゃないわ。
「リセット」という極めて扱いやすい能力をどのように使うのか。この作品でもう一つ目に留まったのは、安易な戦闘を一切繰り広げないことです。
ループものではなく、ましてや戦闘を繰り返すわけでもない。無闇に能力を行使するのではなく、行動と会話で事態を収束させようという気概が伝わってきました。
そして何より、謎に満ちたストーリーは、蓋を開けてみれば優しさで幕がなされていた物語だった。
能力よりも「言葉」で相手と向かい合うことを選択したケイは確かに温厚かもしれませんが、反面「リセット」という能力を行使できるせいなのか人の死を軽くあしらってしまう面も。その温度差に潜んだ過去を探るのも、これからの展開に任されています。
忙しい今、何よりも先に続きが読みたいシリーズ。4巻は目の前に積んであるのに……。
様々な形式でクイズに答えていくQMAですが、「検定問題」という、あるジャンルに絞った問題を25問解いていくという形式のゲームがあるのです。
この間久しぶりにゲームセンターへ行くと、何とその検定の中に「ライトノベル検定」なるものが設置されていたのです。これはやらないわけにはいきません。
結果。4回ほどプレイしてハイスコアは4000超。これは4万人超の参加者の中で3ケタに入るくらいの成績でした。
まぁ順位はさておき、その問題がなかなか面白いんですよ。入間人間の最新作「トカゲの王」や「魔法科高校の劣等生」まで収録されていたのは驚きでした。
その中でも、もっとも手強かった問題を出題します。並び替え問題ですが、本番は3択でした。ただ選択肢のランダムも加えての問題なので、選択肢が大変なことに。
【次のスーパーダッシュ文庫のライトノベルを第1巻が刊行された順に選びなさい】
『紅』
『初恋マジカルブリッツ』
『パーフェクト・ブラッド』
『銀盤カレイドスコープ』
『迷い猫オーバーラン!』
『ドラゴンクライシス!』
『鉄球姫エミリー』
『よくわかる現代魔法』
答えは次回の傑作選で。
「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」―世界を三日分巻き戻す能力をもっており、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが…。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。
「その程度の奇跡も起こらないような世界なら、きっと初めから言葉なんて生まれない」
二年前の、よく晴れた日の記憶だった。
そのおよそ二週間後、彼女は死んだ。
ストーリー:9
キャラクター:8
世界観:8
文章:7
イラスト:7
意外性:5
オリジナリティ:5
見せ場:7
演出・構成:8
セリフ:10
シリーズ総点:74
1~3巻まで読了しましたが、ここでは1巻を中心にご紹介。
これは本当に面白い。次の巻を手に取るたびに、前の巻を読み返すたびに愛着が増してくるようなシリーズです。
恐らくこれはどの巻でも同じと見ていいのか、とにかく前半は冗長。ケイと美空を取り巻く謎を明かすこともなく、舞台の土台をせっせと固めている感がどうしても否めません。途中、どこか既視感のあるキャラクターを適度に織り交ぜつつ、ひたすらせっせと土台作り。
その退屈な作業の中で光るのは、やはり文章ですかね。時間を巻き戻してしまう「リセット」他、割と文章に起こすのが面倒な能力が登場するこの作品ですが、実際は驚くほど読みやすい。ケイ視点の三人称はとても独特の視点を持っていて、これだけあれば飽きないなぁというくらいには読ませてくれます。
しかし、巧みな文章で僕らの期待を最高まで持ち上げた後。あまりにも鮮やかな伏線回収が展開されます。
伏線と気づかせない伏線の回収と同時に、次回への伏線をしっかりと張り直す。いやぁ新人じゃないわ。
「リセット」という極めて扱いやすい能力をどのように使うのか。この作品でもう一つ目に留まったのは、安易な戦闘を一切繰り広げないことです。
ループものではなく、ましてや戦闘を繰り返すわけでもない。無闇に能力を行使するのではなく、行動と会話で事態を収束させようという気概が伝わってきました。
そして何より、謎に満ちたストーリーは、蓋を開けてみれば優しさで幕がなされていた物語だった。
能力よりも「言葉」で相手と向かい合うことを選択したケイは確かに温厚かもしれませんが、反面「リセット」という能力を行使できるせいなのか人の死を軽くあしらってしまう面も。その温度差に潜んだ過去を探るのも、これからの展開に任されています。
忙しい今、何よりも先に続きが読みたいシリーズ。4巻は目の前に積んであるのに……。
タグ:71~80
これからのことをぼんやりと。 [雑記]
東大見学会から帰還してきました。さすが東大。遠い上に素晴らしいところでした。
僕らの案内をしてくれた先輩の中に、僕の近所に住んでいた5歳年上のお兄さんのことをご存じな方がいらっしゃってですね、聞くところによるとそのお兄さんは国家一種・官庁訪問を経て、総務省への入省が決まっ「ていた」そうです。
破天荒で無茶苦茶なことをしでかす人ではありましたが、「俺、官僚になるわ」と言って東大へ進んだことは覚えています。更なるご活躍を期待して。
近くにこんな凄い方がいると、俄然やる気も出るってもんです。
まぁそれとは別の話になりますが、最近全くと言っていいほど新刊が読めなくてですね。大変な目に合っていますww
そこで、間を繋ぐわけではありませんが急遽、以前管理していたブログで紹介していた本の中でも、特にお気に入りな本を「傑作選」と題しまして10作ほどご紹介したいと思います。
高得点の作品がズラッと並ぶと思いますが、点数インフレでも何でもありません。それだけ自信を持っていますよと言うことで。
マイペースは崩しません。これからも這うように頑張ります。
黄昏色の詠使いⅠ イヴは夜明けに微笑んで [富士見ファンタジア文庫]
7/20~8/4
16日間、登校日を挟んで、とりあえず夏休み前半は終了です。
折り返し地点で、勉強の総合計時間は91時間。初期設定の95時間こそ守れなかったものの、まぁまぁじゃね?と自分に甘い僕はほっこりしてます。
本も読めないし麻雀も打てないし、この調子で来年死んでなければいいんですが(笑)。
8/9.10は東京大学のオープンキャンパスへ。ぶっちゃけ軽い気持ちでやってしまった。
8/13~16は再び東京へ。祖母の家でまったりしながらツイッターなどで知り合った変態方々といろいろなお話しする予定です。女装しろとか言われてますけどふざけんなです。
彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に…何かを伝えられるかもしれないから―。『Keinez』・『Ruguz』・『Surisuz』・『Beorc』・『Arzus』―この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて…!?第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。
ストーリー:7
キャラクター:7
世界観:10
文章:3
イラスト:9
意外性:7
オリジナリティ:8
見せ場:9
演出・構成:10
セリフ:8
総点:78
冒頭は、昔、ある男女の間で交わされた「約束」の話から始まります。
一人は十年後、世界で最も称賛される名詠士として名を馳せ、もう一人は十年後、日の光を浴びることもなく歴史の闇に埋もれることになる。
この黄昏時のプロローグで、一気に引き込まれました。むしろ、この巻の見どころはここと言っても過言ではない。
その結果が現れているからこそ、夢を一心に追いかけた二人の姿が、どこかもの哀しいのです。
そして、この作品の最大の特徴はやはり随所に編みこまれた≪名詠式≫。
独自の言語を組み上げ、それを登場するキャラクターに≪名詠≫という形で読み上げさせるという、当時の新人デビュー作とは思えない思い切ったギミックは、その独特の言い回しから好き嫌いが極端に分かれそうですが、世界のありようが丁寧に作られていることが一目で分かると思います。
夜色名詠という、不可能と言われている名詠を完成させようと奮闘する主人公・ネイトは、どこか非力で頼りないイメージが先行してしまうかな。この巻では他のキャラクターの活躍が際立って、主人公としての立場を確立できていない感が否めません。
そんな彼をサポートするのが、お姉さん役のクルーエル。他にも個性あふれる教師やクラスメイトで賑やかな前半パートは、ほとんど世界を取り巻く法則に触れていないにもかかわらず引き込まれます。ホントに惜しいなぁ。ネイトの扱いだけが不憫で……(笑)。
この巻で最もスポットが当たったのは、間違いなく虹色名詠士カインツでしょう。
「世界最高」の名声を手に入れてからも、決して忘れることのできない十年前の「約束」を、今も大事に胸にしまっている姿が何よりも印象強い。飄々としていて驕りもない彼の心中を慮ると、それだけで何とも言えない喪失感に苛まれてしまう。
枯れ草色のコートを今も大事に着ていたり、ネイトのことを気にかけたりと、細やかなシーンで魅せてくれます。
ヒドラとの対決には琴線に触れるものがたくさん詰まっていて、思わず泣いてしまった。どこまでもあの「約束」を大事にしていて、その真っ直ぐさが胸に響いてくる。
ああ、本当に面白い。まさに楽しませるファンタジー。ワクワクして、笑って、少し涙する。必見です。
16日間、登校日を挟んで、とりあえず夏休み前半は終了です。
折り返し地点で、勉強の総合計時間は91時間。初期設定の95時間こそ守れなかったものの、まぁまぁじゃね?と自分に甘い僕はほっこりしてます。
本も読めないし麻雀も打てないし、この調子で来年死んでなければいいんですが(笑)。
8/9.10は東京大学のオープンキャンパスへ。ぶっちゃけ軽い気持ちでやってしまった。
8/13~16は再び東京へ。祖母の家でまったりしながらツイッターなどで知り合った
彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に…何かを伝えられるかもしれないから―。『Keinez』・『Ruguz』・『Surisuz』・『Beorc』・『Arzus』―この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて…!?第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。
ストーリー:7
キャラクター:7
世界観:10
文章:3
イラスト:9
意外性:7
オリジナリティ:8
見せ場:9
演出・構成:10
セリフ:8
総点:78
冒頭は、昔、ある男女の間で交わされた「約束」の話から始まります。
一人は十年後、世界で最も称賛される名詠士として名を馳せ、もう一人は十年後、日の光を浴びることもなく歴史の闇に埋もれることになる。
この黄昏時のプロローグで、一気に引き込まれました。むしろ、この巻の見どころはここと言っても過言ではない。
その結果が現れているからこそ、夢を一心に追いかけた二人の姿が、どこかもの哀しいのです。
そして、この作品の最大の特徴はやはり随所に編みこまれた≪名詠式≫。
独自の言語を組み上げ、それを登場するキャラクターに≪名詠≫という形で読み上げさせるという、当時の新人デビュー作とは思えない思い切ったギミックは、その独特の言い回しから好き嫌いが極端に分かれそうですが、世界のありようが丁寧に作られていることが一目で分かると思います。
夜色名詠という、不可能と言われている名詠を完成させようと奮闘する主人公・ネイトは、どこか非力で頼りないイメージが先行してしまうかな。この巻では他のキャラクターの活躍が際立って、主人公としての立場を確立できていない感が否めません。
そんな彼をサポートするのが、お姉さん役のクルーエル。他にも個性あふれる教師やクラスメイトで賑やかな前半パートは、ほとんど世界を取り巻く法則に触れていないにもかかわらず引き込まれます。ホントに惜しいなぁ。ネイトの扱いだけが不憫で……(笑)。
この巻で最もスポットが当たったのは、間違いなく虹色名詠士カインツでしょう。
「世界最高」の名声を手に入れてからも、決して忘れることのできない十年前の「約束」を、今も大事に胸にしまっている姿が何よりも印象強い。飄々としていて驕りもない彼の心中を慮ると、それだけで何とも言えない喪失感に苛まれてしまう。
枯れ草色のコートを今も大事に着ていたり、ネイトのことを気にかけたりと、細やかなシーンで魅せてくれます。
ヒドラとの対決には琴線に触れるものがたくさん詰まっていて、思わず泣いてしまった。どこまでもあの「約束」を大事にしていて、その真っ直ぐさが胸に響いてくる。
ああ、本当に面白い。まさに楽しませるファンタジー。ワクワクして、笑って、少し涙する。必見です。
タグ:71~80
純潔パラドックス! [音楽とか]
お久しぶりです。うさぎドロップと妖狐×僕SSにハマってしまった僕です。凛々蝶可愛いよ凛々蝶。
ガンガンJOKERはいぬぼくのアニメ化決定でどこまで勢いづくのか。プラナスガールとアムネジアのこれからにも期待したいです。
閑話休題。
<

25thシングル「純潔パラドックス」、受け取って参りました。BLOOD-CのEDとなっている表題の他2曲もとても魅力的でした。9月のFCイベントか埼玉でお披露目なのかな?
ついでに、今年の1月に開催されたORCHESTRA LIVEが収録されたBDの予約が開始されていたので、してきました。
9月のFCはいけませんが、12月予定のライブは参戦することになりそうです。東京ドームとか遠いわ。
グダグダしてますが、本を抜いたら僕の日常はこんなもの。さぁ、この夏は奈々さんで乗り切れそうだ。
では。
夏休み [雑記]
まだ移籍してきて間もないこのブログですが、この先はかなりの不定期更新となりそうです。
いやぁ、夏休みってもっと時間あると思ったんですけどねw 大好きな本とではなく、単語帳と睨めっこする日が続いています。
コメントもナイスもろくに返せない日が続くと思いますが、ゆっくりマイペースを保っていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。
いやぁ、夏休みってもっと時間あると思ったんですけどねw 大好きな本とではなく、単語帳と睨めっこする日が続いています。
コメントもナイスもろくに返せない日が続くと思いますが、ゆっくりマイペースを保っていくつもりですので、どうぞよろしくお願いします。
家守奇譚 -Medeskiさんとの相互レビュー- [新潮文庫]
この作品は「ナマクラ! Reviews」(読んでいるブログ参照のこと)の管理人Medeskiさんの紹介を受けて読んだものです。
Medeskiさんのブログの方には、僕が紹介した本のレビューが載せられていますので、そちらも読んでいただけると嬉しいです。
遅延に続く遅延、Medeskiさんにはお詫び申し上げます。此度はすいませんでした。
あと、読んでほしい本などがありましたら、コメント等でお知らせください。僕の微力が及ぶ範囲で挑戦してみようかと思います。
庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多……本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。
梨木香歩、という作家の名を聞いて、何を思い浮かべるかは人それぞれですが、僕はやはり「西の魔女が死んだ」を思い浮かべます。
というより、僕は「西の魔女が死んだ」とエッセイである「春になったら苺を摘みに」しか読んでおらず、この家守奇譚で3作目なのですが、どれも優しさ溢れる文章が記憶に残りそうです。
亡くなった友人の家の家守として過ごしながらも書き物稼業をする綿貫。
しかしその日々は、亡くなったはずの友人・高堂が掛け軸の裏から現れたり、河童の衣服が庭に落ちていたり、狐に狸に化かされたりと驚きの連続。しかも綿貫の友人やお隣のおかみさんは、それらがさも当然のように言ってのけるものだから、当の綿貫は困惑してばかり。
全二十八章で四季を巡っていく綿貫の交歓日記は、こんな奇怪な出来事と、四季の色を飾る花でできています。
二十八章もあるのだから、どれか一つくらい好みじゃないものがあっても仕方ないだろうと構えていたのだけれど、そんなものは杞憂でしかなかった。全部面白い。むしろどれか一つでも見逃してしまうのがもったいないくらいです。
百年前の話とは思えないほど郷愁を誘う掌編の数々は、決して僕ら読者は経験することのできない奇怪な話なのに、どうしても寄り添いたくなるような温かさがあります。狐に化かされた綿貫を笑うこともあれば、面妖な者にも分け隔てなく手を差し伸べてしまう姿に思わず目を見張ったり。
そして、「家守奇譚」というタイトルとこれまでの二十七章をグイッと手繰り寄せて纏めてしまう、最後の第二十八編「葡萄」。
私には、まだここに来るわけにはいかない事情が、他にもあるのです。家を、守らねばならない。友人の家なのです。
思わず膝を打ちたくなるほど、深く染み入る言葉。解説の言葉を借りてしまうようで恥ずかしいですが、「この言葉を待っていた!」としか言えません。
どうか敬遠しないで。少しでも読んでしまえば、あとは身を任せるだけで読み切ってしまいそうな作品です。
たった200ページ。けれどその中に詰まった物語は、必ずそれ以上のものをもたらしてくれると思います。
青春ラリアット!! [電撃文庫]
3月のライオン6巻読了しました。
まさに「戦い」の6巻。高ぶろうとする感情を無闇に表へ出さず、静かに怒れる姿に痺れました。
「行くぞコノヤローッ!」どこかの有名レスラーばりにマイクコールをし、全校朝礼の場で公開告白をした月島。その結果は―当然、停学処分となったのだった。バカの日本代表、月島を心配する者が一人。友人の宮本である。宮本は傷心の月島を見舞う事に。その道中で出会ったのが、整った顔立ちながら愛想の欠片もない無表情の少女、長瀬だった。どうも、長瀬は“あの月島”に惚れているらしい。その事に驚きつつ、自分に対してなぜか横柄な彼女に怒りも覚える宮本だった。この奇妙な三角関係が、風雲嵐を巻き起こす事になり―。
ストーリー:5
キャラクター:8
世界観:3
文章:3
イラスト:7
意外性:6
オリジナリティ:4
見せ場:7
演出・構成:5
セリフ:7
総点:55
これはイラスト買い。すみ兵さんだしね(銀賞を一番期待していたというのもおかしい話)。
だけど、読んで知りました。
この作品、バカすぎる。
もう20ページのプロローグで引き込まれましたね。だって始めから海パン野郎ww
爆笑よりも失笑。噂には聞いていたけど、憐みの目をこんなにも早く向けることになるとは思いませんでした。
バカの日本代表である友人・月島の恋路を巡る、ある高校生の物語。というかこの「ある高校生」が主人公。
主人公の宮本、個人でも十分に面白い彼を脇に添えっ放しっていうのも珍しい話です。しかも目立たないのではなく、月島のインパクトが強すぎるだけという不憫な子。
で、そのインパクトが強すぎた月島に想いを寄せる暴風女が一人。
この3人を主体に、青春の回転ラリアットが飛び回ります。
さっきも言ったけど、初めからフルスロットルすぎるw 月島に恋をした長瀬。こいつが最後まで曲者だった。
毒舌的にはまだまだ足りないなぁと思わせられるんだけれど、2人との相性が抜群。月島相手にモジモジし、宮本相手に毒を吐きまくるもんだから、その落差のせいで余計癖になってしまうんですよ。命名・姑息亭チキンに大爆笑。
月島と長瀬、それぞれの片思いを中心にして進むストーリー。主人公であるはずの宮本は、一番笑えない状態(つまりは冷戦状態)。
緩急のつけ方が上手いなぁ。てか普通に楽しんでる自分がいることに気づく。お、面白い……。
話を一つ一つ区切っていけば、ただ月島が突っ込んで、2人がそれを追いかけながらフォローする。それだけのはず。
なのにこのテンポの良さ。かなりのプラスになっています。
そして、どこかの変態王子にも言えることですが、テーマが一貫しているのがまず良点。
月島は大事な人のため、長瀬はそんな月島のため、宮本は引っ張られながらも、結局は友人のため。
何かのためにこれほど動けるからこそ、「青春」とついているわけで。
無駄に真っ直ぐ、だけど必要ないわけじゃない無駄な真っ直ぐさは、見ていて爽快です。
最後まで結局目立たなかった宮本。このキャラ配置を通したことにまず驚きです。あと、『彼女』の方もね。
月島と長瀬も、結局収まるところに収まった。この関係はもどかしすぎますが、面白すぎるからこのままでも……w
しかし、自分に正直って良いことだ。2人みたいに、こんなに本気になれるんだもの。
まさに「戦い」の6巻。高ぶろうとする感情を無闇に表へ出さず、静かに怒れる姿に痺れました。
「行くぞコノヤローッ!」どこかの有名レスラーばりにマイクコールをし、全校朝礼の場で公開告白をした月島。その結果は―当然、停学処分となったのだった。バカの日本代表、月島を心配する者が一人。友人の宮本である。宮本は傷心の月島を見舞う事に。その道中で出会ったのが、整った顔立ちながら愛想の欠片もない無表情の少女、長瀬だった。どうも、長瀬は“あの月島”に惚れているらしい。その事に驚きつつ、自分に対してなぜか横柄な彼女に怒りも覚える宮本だった。この奇妙な三角関係が、風雲嵐を巻き起こす事になり―。
「……決まってんだろ、惚れた女が惚れた男だからだ!」
ストーリー:5
キャラクター:8
世界観:3
文章:3
イラスト:7
意外性:6
オリジナリティ:4
見せ場:7
演出・構成:5
セリフ:7
総点:55
これはイラスト買い。すみ兵さんだしね(銀賞を一番期待していたというのもおかしい話)。
だけど、読んで知りました。
この作品、バカすぎる。
もう20ページのプロローグで引き込まれましたね。だって始めから海パン野郎ww
爆笑よりも失笑。噂には聞いていたけど、憐みの目をこんなにも早く向けることになるとは思いませんでした。
バカの日本代表である友人・月島の恋路を巡る、ある高校生の物語。というかこの「ある高校生」が主人公。
主人公の宮本、個人でも十分に面白い彼を脇に添えっ放しっていうのも珍しい話です。しかも目立たないのではなく、月島のインパクトが強すぎるだけという不憫な子。
で、そのインパクトが強すぎた月島に想いを寄せる暴風女が一人。
この3人を主体に、青春の回転ラリアットが飛び回ります。
さっきも言ったけど、初めからフルスロットルすぎるw 月島に恋をした長瀬。こいつが最後まで曲者だった。
毒舌的にはまだまだ足りないなぁと思わせられるんだけれど、2人との相性が抜群。月島相手にモジモジし、宮本相手に毒を吐きまくるもんだから、その落差のせいで余計癖になってしまうんですよ。命名・姑息亭チキンに大爆笑。
月島と長瀬、それぞれの片思いを中心にして進むストーリー。主人公であるはずの宮本は、一番笑えない状態(つまりは冷戦状態)。
緩急のつけ方が上手いなぁ。てか普通に楽しんでる自分がいることに気づく。お、面白い……。
話を一つ一つ区切っていけば、ただ月島が突っ込んで、2人がそれを追いかけながらフォローする。それだけのはず。
なのにこのテンポの良さ。かなりのプラスになっています。
そして、どこかの変態王子にも言えることですが、テーマが一貫しているのがまず良点。
月島は大事な人のため、長瀬はそんな月島のため、宮本は引っ張られながらも、結局は友人のため。
何かのためにこれほど動けるからこそ、「青春」とついているわけで。
無駄に真っ直ぐ、だけど必要ないわけじゃない無駄な真っ直ぐさは、見ていて爽快です。
最後まで結局目立たなかった宮本。このキャラ配置を通したことにまず驚きです。あと、『彼女』の方もね。
月島と長瀬も、結局収まるところに収まった。この関係はもどかしすぎますが、面白すぎるからこのままでも……w
しかし、自分に正直って良いことだ。2人みたいに、こんなに本気になれるんだもの。
バッカーノ! The Rolling Bootlegs 【60】 [電撃文庫]
先日部屋を掃除したのですが、そこら中に積んでおいた本をいざ本棚へと収納しようと思ったら、見事に入りませんでした。
ホントに掃除はこまめにしましょうw 本なんてどこからでも増えていくんですから(害虫扱い)。
禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまでは―。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。
ストーリー:8
キャラクター:8
世界観:5
文章:3
イラスト:5
意外性:6
オリジナリティ:5
見せ場:7
演出・構成:9
セリフ:4
総点:60
おもしれー!
成田さん自体は「デュラララ!!」とか「世界の中心、針山さん」とか読んだことあるんですが、どうしてか手を出そうと思わなかったシリーズ。デビュー作なのに。
今回は「禁酒法」が成立していたニューヨークで、不死の薬を巡ってカモッラたちが″バッカーノ″、馬鹿騒ぎするお話。
「今回は」という言い方はこのシリーズだからこそできますね。世界中を、時代すら無視して縦横無尽に駆け回る馬鹿騒ぎなんですから。
しかし、「禁酒法」って存在した時代があったんだ。これは初耳だったなぁ。
始まりは、些細な出来事だった。差し障りない、ただの「偶然」。
けれどその「偶然」は新たな「偶然」を生み出し、その「偶然」が「偶然」を加速させていく。
群像劇の髄と言っても過言ではないほど場面がコロコロ変わっていくため、展開を追うのがめんどくさいなどと思ってしまう人は滅法苦手なジャンルになるんだろうけど、僕は大好きだ。
しかも群像劇と言っても、1冊の中での時系列の飛び越えがそれほど激しくないので、まるで一つのドラマを見ているような気にさせてくれる。
でも、細やかに切って回る展開も、絡み合うように紡がれる物語も、そんなもの舞台の演出でしかないんです。
もっとも注目すべきなのは、痛いと思わせられるほどのキャラクターたち。
目まぐるしく視点が変わる群像劇で、こうまでキャラを印象づけられると、読みやすさは格段に上昇します。まさに「痛快」という言葉が相応しい。
特にアイザックとミリアのコンビが好き。あの馬鹿っぽさとクールさが混在している喋り方って、どうやったら演出できるんだろう。
一方で、ただ暴れているだけかと思えばそうでもない。締めるところはきっちり締める。それが馬鹿騒ぎのルールなのです。
「カモッラ」という集団が見せた生き様にはちょっとじーんときました。
同志が永遠の苦しみを味わうのならば、付き従うだけ。同志が永遠を生きるのならば、同じように生きるだけ。
同じ盃を交わす仲間なのだから、どこまでもついていく。
時間が過ぎてしまっても、何一つ変わらない関係って羨ましいな、としみじみ感じました。
非常にクール&ハイな作品。好き嫌い云々を垂れる前にまぁ読んでみろって、くらいフランクな感じで薦めたくなります。
面白かった。
「偶然」は二人の数奇な強盗を生み出した。果たして次の馬鹿騒ぎの舞台は何処なのか。
ホントに掃除はこまめにしましょうw 本なんてどこからでも増えていくんですから(害虫扱い)。
禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだった。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ましく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタンに“不死の酒”が蘇るまでは―。第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞作。
「ははは、この世に偶然が絡まなかった歴史なんてありますか?」
ストーリー:8
キャラクター:8
世界観:5
文章:3
イラスト:5
意外性:6
オリジナリティ:5
見せ場:7
演出・構成:9
セリフ:4
総点:60
おもしれー!
成田さん自体は「デュラララ!!」とか「世界の中心、針山さん」とか読んだことあるんですが、どうしてか手を出そうと思わなかったシリーズ。デビュー作なのに。
今回は「禁酒法」が成立していたニューヨークで、不死の薬を巡ってカモッラたちが″バッカーノ″、馬鹿騒ぎするお話。
「今回は」という言い方はこのシリーズだからこそできますね。世界中を、時代すら無視して縦横無尽に駆け回る馬鹿騒ぎなんですから。
しかし、「禁酒法」って存在した時代があったんだ。これは初耳だったなぁ。
始まりは、些細な出来事だった。差し障りない、ただの「偶然」。
けれどその「偶然」は新たな「偶然」を生み出し、その「偶然」が「偶然」を加速させていく。
群像劇の髄と言っても過言ではないほど場面がコロコロ変わっていくため、展開を追うのがめんどくさいなどと思ってしまう人は滅法苦手なジャンルになるんだろうけど、僕は大好きだ。
しかも群像劇と言っても、1冊の中での時系列の飛び越えがそれほど激しくないので、まるで一つのドラマを見ているような気にさせてくれる。
でも、細やかに切って回る展開も、絡み合うように紡がれる物語も、そんなもの舞台の演出でしかないんです。
もっとも注目すべきなのは、痛いと思わせられるほどのキャラクターたち。
目まぐるしく視点が変わる群像劇で、こうまでキャラを印象づけられると、読みやすさは格段に上昇します。まさに「痛快」という言葉が相応しい。
特にアイザックとミリアのコンビが好き。あの馬鹿っぽさとクールさが混在している喋り方って、どうやったら演出できるんだろう。
一方で、ただ暴れているだけかと思えばそうでもない。締めるところはきっちり締める。それが馬鹿騒ぎのルールなのです。
「カモッラ」という集団が見せた生き様にはちょっとじーんときました。
同志が永遠の苦しみを味わうのならば、付き従うだけ。同志が永遠を生きるのならば、同じように生きるだけ。
同じ盃を交わす仲間なのだから、どこまでもついていく。
時間が過ぎてしまっても、何一つ変わらない関係って羨ましいな、としみじみ感じました。
非常にクール&ハイな作品。好き嫌い云々を垂れる前にまぁ読んでみろって、くらいフランクな感じで薦めたくなります。
面白かった。
「偶然」は二人の数奇な強盗を生み出した。果たして次の馬鹿騒ぎの舞台は何処なのか。
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魔法科高校の劣等生1 入学編<上> 【48】 [電撃文庫]
こんばんは。クラスマッチでバスケしただけで全身筋肉痛のaskです。
部活は2年の初めに腰痛で辞めているんですが、3か月でここまで衰えるもんなんですねぇ。もう一度走らないと。
夏休みは勉強との兼ね合いをしながら、ゆっくり更新していこうと思います。最近はラノベより単語帳を開いている時間が長いという。
魔法。それが伝説や御伽噺の産物ではなく、現実の技術となってから一世紀が経とうとしていた。そして、春。今年も新入生の季節が訪れた。国立魔法大学付属第一高校――通称『魔法科高校』は、成績が優秀な『一科生』と、その一科生の補欠『二科生』で構成され、彼らはそれぞれ『花冠』、『雑草』と呼ばれていた。そんな魔法科高校に、一組の血の繋がった兄妹が入学する。兄は、ある欠陥を抱える劣等生。妹は、全てが完全無欠な優等生。どこか達観したような面持ちを見せる劣等生の兄と、彼に肉親以上の想いを寄せる優等生の妹。二人がこのエリート校の門をくぐったときから、平穏だった学びの園で、波乱の日々が幕開いた。累計3000万PVオーバー、話題のWEB小説が電撃文庫に登場!
ストーリー:4
キャラクター:5
世界観:7
文章:3
イラスト:7
意外性:4
オリジナリティ:4
見せ場:4
演出・構成:6
セリフ:4
総点:48
かの有名なWEB小説、SAO(ソードアート・オンライン)は「650万PVオーバー」という触れ込みでライトノベルに参入してきたわけですが、なんと今度の「魔法科」は3000万。いったいどこまでインフレするんでしょうかw
ただここで注意してほしいのは、SAOは「個人ページ」での650万という数字だったのに対して、魔法科は「小説投稿サイト」に投稿しての3000万という数字です。一見するととてつもない差に思えますが、要するに「個人」か「集団の一角」かでの数字なわけです。よって、僕はそれほど差があるとは思っていません。むしろ、個人ページで650万の方が驚きです。
さて、いきなりこんな比較から始まるのも、この作品がWEB発だから。とっても期待していたんですけどね。
何て言ったらいいんだろう。いきなり上下編で、1冊だけで判断できるとは到底思っていないんですけど、どうにも文章が受け付けない。
「」内で改行するのは最近だとそれほど珍しくないですが、WEBの臭みみたいなのが残っているのか、「」以外にもやたら改行が多くて読みにくい。普段ならもっと読みやすいと思える近未来の設定も消化不良に……。全てが悪い方向に転がってしまっているような気がしてならないです。
ストーリー展開は下巻を控えているので何とも……といったところですが、終盤の展開はちょっといただけない。これほどエリートと落ちこぼれの差が強調されているのに、そのエリートが無闇に魔法を行使するのはどうなのかってことなんですよね。偉い側の行動が軽薄すぎて、学園を取り巻く「差別意識」みたいなものが全く感じられませんでした。
しかしキャラクターはいい! 特に学園のトップに君臨する女性陣が美しすぎますね。冷めた主人公・達也を上手く丸め込んで生徒会へと参加させ、その後もいい具合に牽引・誘惑していく先輩方が魅力的です。渡辺先輩イイヨ。
文章の方は癖なのでもう仕方ないっちゃ仕方ないんですが、ストーリーや達也の致命的な「欠陥」、過去に関する話はまだまだ先のよう。今切るのは早計かなぁ。
うん、とりあえず、ブラコン妹にはもっと頑張ってほしいw
タグ:41~50
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