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赤鬼はもう泣かない【46】 [ガガガ文庫]

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赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)

赤鬼はもう泣かない (ガガガ文庫)



女子の二の腕をなめてしまったヘンタイ中学生(?)・西遺大豪は単身、地方の学校へと転校させられる。奇妙な担任やクラスメイトたちに囲まれながらも転校生活を慎重に送ろうとするのだが、いきなり隣の席の女生徒・喪庭ここめに指を吸われてしまってドキドキ。しかし村中の人々からは、なぜだか「垢嘗」という妖怪あつかいをうけてしまう大豪。対するここめは大豪の血を吸ったせいなのか、徐々に変化していくのだが…!?第5回小学館ライトノベル大賞、審査員特別賞受賞作。
「死ぬのも……我慢できる?」
唇を噛む。痛みに耐える。涙を堪える。
そして、頷く。
「もちろん」

ストーリー:4
キャラクター:3
世界観:4
文章:3
イラスト:7
意外性:7
オリジナリティ:5
見せ場:3
演出・構成:6
セリフ:4

総点:46



またまたガガガ文庫に謀られたでござるの巻。
女子の二の腕を舐めてしまった大豪が、地方の中学校に転校するというところから始まるストーリー。
あまり現実味のない序盤の展開を、小気味いいテンポの会話で牽引していくのは流石かなぁと思います。周りの住人が変人すぎて馴染めないと自分では思っている大豪だけど、読者から見たらどちらも似たり寄ったりなところも面白い。
しかし、まず一番初めに忠告しておきたいのは、変態レベルが足らないな! ってことでしょう。前半は変態性が特に強調されていましたが、全体でみるとアオリで触れていたほど主人公は変態ではありませんでした。……いや、世間一般から見たら十分に危険人物でしたがw


徐々に距離を詰めていく大豪とここめ。大豪の指の血を吸うだけという関係だけとは思えないほど、この2人は結びつきが深く見えます。
ただ、ここめのお目付け役である綿辺さんや志摩さんとの会話はいいとして、全体的にキャラをおざなりにしているような印象を受けました。特にクラスメイトに関しては一部を除いて一切触れず、その一部に組み込まれたキャラも都合のいい場面にしか登場しないという便利屋っぷり。舞台である閉鎖的な村のように、大豪とここめ2人が悪い意味で浮き立って見えました。


そして、僕がガガガにハメられた後半部。これはひどい。温かい白身魚先生の表紙イラストとか、完全に確信犯じゃないかってくらい騙された。
とにかく落差、落差、落差。ぎこちなくも回っていた歯車が徐々に外れていくように、2人を取り巻く空気の違和感が凄かった。
前半と後半の温度差が凄いだけあって、この展開を「奇を衒った」と取るか「話の焦点が合っていない」と取るか。ネタバレにしかならない気がするので、これ以上言及は避けますが、とにかく落差がキーかなと。それを感じられるかどうかが、個人の評価の差になってきそうです。




強いて言うなら、「ひぐらしのなく頃に」のイメージが強く焼き付くような作品………かなぁ。
タグ:41~50
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